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"初めはちょっと怖かった。行きの飛行機のフライトアテンダントの女性はツンデレ喫茶並みに(行ったことないけれど)つんつんしていて、にこりともしなかった。嫌な予感がした。 空港から乗ったタクシーの運転手は、..."

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初めはちょっと怖かった。行きの飛行機のフライトアテンダントの女性はツンデレ喫茶並みに(行ったことないけれど)つんつんしていて、にこりともしなかった。嫌な予感がした。

空港から乗ったタクシーの運転手は、泊まる予定のホテルがそれほど遠くないと聞くと、悪意があるとしか思えない態度をとってきた。

まあ、それ以外の人たちはそれほどはひどくないにしても、快い笑顔を見せてくれる人には、滅多なことじゃ出会えなかった。

誰もが不機嫌で、仕事に対してやる気がなく見えた。

ホテルでもショップでも、平気で何十分も客を待たせるし、ものを置く時はいちいち投げる。聞き返す時に怒鳴る。みんながみんな常に喧嘩腰だ。

そういう 態度を続けられると悲しくなってきた。なんでこの人たちはこんなに怒っているのだろう?私はよっぽどまずいことをしたのだろうか?これが人種差別というや つか?それとも単純に見た目がまずいからだろうか?それとも臭いのだろうか?いずれにしても、私にはサービスを受ける資格がないのだろう。
自分の無価値さが身にしみて、この世に生きていることが申し訳なく思えてきた。

もう少しで鬱にまるかもしれない――というところで思い直した。

そういうものなのさ、と。中国人には愛想を振りまく習慣がないのだ、と。


- たわけ同盟: 異境上海

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