“「イチロー君大リーグは甘くないぞ」 2000年文藝春秋12月号 ロバート・ホワイティング
http://d.hatena.ne.jp/unix_tower/20090325/1237997764
日本野球界に大事件が発生した。オリックス・ブルーウェーブがスーパースターのイチローに
大リーグ行き を許可をしたのだ。 アメリカのスポーツメディアはこれをさほど大きな大事件と
は受け止めていない。しかし 楽観的な日本のマスコミはこぞって彼のアメリカ行きを熱烈に歓
迎している。--きっとイチローならばMマグ ワィア Sソーサ Tヘルトン Cジョーンズ Mピアッザ
といった錚々たる大リーグの仲間入りが難なくできる。佐々木 や野茂の働きで、すでに大きく見直
された日本野球への評価がさらに上がるだろう。日本は優秀なピッチャーばかり ではなく優秀な
野手も生産できることが、これを機に世界に証明されるに違いない-と。
水を差すようで恐縮だが、 ぼくはあえて苦言を呈したい。確かにイチローは、日本ではピカイチの
野手だ。ヒットを打つ名人だし、俊足で守りもいいし 肩もいい。おまけに人間的な魅力まで備わっている。
アメリカの辛辣なスポーツメディアを黙らせるには、これが一番だ。 だからといってイチローに野茂や
佐々木のようなスーパースターになれと期待するのはいささか虫が良すぎはしないか。
日本ではピッチャーはコントロール次第で球界の寵児になれる。しかし野手の評価いまいちはっきり
しないし需要もピッチ ャーほど高くない。今の大リーグは“剛速球”が圧倒的に幅を利かせている。
そんな風潮にイチローははたしてどこまで 適応できるのか。
僕があえて危険信号をともすには大きな根拠がある。まずイチローが大リーグのスターの器だという
なら理屈から言えば 横浜ベイスターズのボビー・ローズ二塁手は大リーグでスターになれなかったはず
がない。ローズはイチローよりもずっと パワフルだし打率もここ6年間は毎年3割を超えている。しかも
パ・リーグより注目度も高くプレッシャーも大きいセ・リーグでの成績だ。”
- イチロー君大リーグは甘くないぞ
http://d.hatena.ne.jp/unix_tower/20090325/1237997764
日本野球界に大事件が発生した。オリックス・ブルーウェーブがスーパースターのイチローに
大リーグ行き を許可をしたのだ。 アメリカのスポーツメディアはこれをさほど大きな大事件と
は受け止めていない。しかし 楽観的な日本のマスコミはこぞって彼のアメリカ行きを熱烈に歓
迎している。--きっとイチローならばMマグ ワィア Sソーサ Tヘルトン Cジョーンズ Mピアッザ
といった錚々たる大リーグの仲間入りが難なくできる。佐々木 や野茂の働きで、すでに大きく見直
された日本野球への評価がさらに上がるだろう。日本は優秀なピッチャーばかり ではなく優秀な
野手も生産できることが、これを機に世界に証明されるに違いない-と。
水を差すようで恐縮だが、 ぼくはあえて苦言を呈したい。確かにイチローは、日本ではピカイチの
野手だ。ヒットを打つ名人だし、俊足で守りもいいし 肩もいい。おまけに人間的な魅力まで備わっている。
アメリカの辛辣なスポーツメディアを黙らせるには、これが一番だ。 だからといってイチローに野茂や
佐々木のようなスーパースターになれと期待するのはいささか虫が良すぎはしないか。
日本ではピッチャーはコントロール次第で球界の寵児になれる。しかし野手の評価いまいちはっきり
しないし需要もピッチ ャーほど高くない。今の大リーグは“剛速球”が圧倒的に幅を利かせている。
そんな風潮にイチローははたしてどこまで 適応できるのか。
僕があえて危険信号をともすには大きな根拠がある。まずイチローが大リーグのスターの器だという
なら理屈から言えば 横浜ベイスターズのボビー・ローズ二塁手は大リーグでスターになれなかったはず
がない。ローズはイチローよりもずっと パワフルだし打率もここ6年間は毎年3割を超えている。しかも
パ・リーグより注目度も高くプレッシャーも大きいセ・リーグでの成績だ。”
- イチロー君大リーグは甘くないぞ