特に投手の、70球という球数制限。
WBCを観ていた、日本の野球指導者に、
勝った負けたよりも、ぜひ、「気が付いて」もらいたいね。
体力、精神力、技術を兼ね備えたプロの投手に、
70球以上投げてはいけないと言っているんですよ。
それなのに、体もできていない成長期の小学生、中学生、高校生、大学生に、
練習や試合で、100球、200球と投げさせている指導者が、何と多いこと。
この現状は、とても恐ろしいことだよね。
勝利至上主義以外、何物でもないよね。
学生時代は、育成が大切なのに、どんなことをしてでも勝つことしか考えていないん
だよね。
子供の将来なんて、何も考えていないんだよ。
そんな指導者に、子供を預けている親は、恐ろしいことをしているよね。
安心して子供を預けられる指導者は、どこかにいないのかね?
いるのなら、教えてほしいですよ。
日本中、何百というチームを見てきたけど、
子供達を怒鳴り散らしている指導者ばかり。
怒鳴らないと理解してもらえないほど、私には指導力がないんですと、
周りに言っているようなもんだよね。
そんなことも、わからないのかね?
恥ずかしいというか、あまりにもひどすぎるよね。
そりゃぁ、叱らなければいけない時もあるよ。
でも、試合中、練習中、最初から最後まで、怒鳴ることないよね。
その情熱は、素晴らしいと思うんだけど、方向が間違っているよね。
それだけ情熱があるのなら、もっと勉強して知識を身につけるべきだよね。
もっと怖いのが、知識はあるけど、その知識を間違って使っている指導者だよね。
どちらのタイプの指導者にも、
他人の大切な子供を預かるんだから、最低限の知識を身につけ、
知識があるのであれば、正しい方向に使ってほしいよね。
このことを、声を大にして、お願いしたいし、そろそろ「気が付いて」ほしいね。
何度も言いますけど、
ボランティア精神で、子供達を指導する熱意は、本当に素晴らしいですよ。
でも、熱意だけでは指導してほしくないし、
安全対策や怪我予防などにも、最善の注意を払わなければいけないんですよ。
また、学生は、勉強もしなくてはいけないんですよ。
一日中練習して、寝る時間もなくて、どうやって勉強するのですか?
ダラダラと長時間、意味のない練習をしている時間があるのなら、
効率的、合理的な練習メニューを考え、
短時間集中型の練習をして、残りの時間を勉強や遊びに充てるべきですよ。
成長過程で、学生時代の勉強と遊びは、大切な要素なんですよ。
何事も、バランスが大事なんですよ。
トレーニング、栄養、休養のバランス。
野球、勉強、遊びのバランス。
それに、人間は、溜め込むことはできないんですよ。
投げ込み、打ち込み、走り込み。
すべて迷信です。
「気が付いてください」
昔を思い出してください。
投げ込みして、何が溜まりましたか?
走り込みして、何が溜まりましたか?
打ち込みをして、どうでしたか?
溜まったのは、疲労だけではないですか?
そんなに身体に負担をかけなくても、
少しずつ、コツコツと積み重ねていけばいいじゃないですか。
食事だって、3食毎日食べるから健康でいられるんでしょ?
一度に1カ月分食べると体壊れますよね。
考えてみてくださいよ。
自分だって6時間も7時間も、集中して練習できないでしょ?
試合で、毎打席ヒット打てないでしょ?
いつも、完封できないでしょ?
エラーだってするでしょ?
プロ野球選手だって、エラーするし三振するし、ホームランだって打たれるんだから。
子供達が、そうしたって当り前じゃないですか。
何で怒るんですか?
怒鳴るんですか?
その前に、ミスしたプレーを分析し、解説してあげるべきですよ。
そして、次は、どうしたらいいのかを教えてあげるべきですよ。
そう思いませんか?
僕の考えは、甘いですか?
少年時代、練習に行って殴られなかった日は無いくらい、怒られ殴られた。
朝から晩まで練習するのが当たり前の時代、
真夏でも水を飲めなかった時代だ。
耐え切れず、トイレの水や雨上がりにできた水溜りの水を飲んだ経験もある。
甲子園でプレーさせて頂き、ジャイアンツで、そしてメジャーでも投げさせて頂き、
野球というものを、ある程度は、熟知していると思う。
そんな経験をしてきた僕が、今の日本の野球指導者にお願いしたいことです。
厳しい言い方かもしれないけど、
「気が付いてください」「気付いてください」よ。
自分に甘くそして、優しく、子供達に厳しい指導者は要らないですよ。
たばこを吸いながら、ミーティングをするのは止めて下さいよ。
練習中に、煙草すら我慢できない弱い人に、何が指導できるんですか?
昼食に、ビールなど、アルコールを飲んで練習するのはよくないですよ。
夜まで、アルコールを我慢できない自分に甘い人が、子供達に何を指導するんですか?
不思議ですよね?
子供達を指導する前に、誰かに指導してもらってください。
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多忙な中、できるだけ角も立たないように配慮しながら書かれた印象を受けました。
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