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"なんでこの国の人間はこんなに挑みたがって、勝負したがって、さらには人から否定される事が平気なんだろう。勝負のプロセスを見ていて、そういう事が浮かびました。  一つに、敗者への寛容ではないかと思います。..."

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なんでこの国の人間はこんなに挑みたがって、勝負したがって、さらには人から否定される事が平気なんだろう。勝負のプロセスを見ていて、そういう事が浮かびました。

 一つに、敗者への寛容ではないかと思います。全力で挑んで負けた人間に、こちらは寛容であります。反対に勝者であってもそこに手抜きが見られた場合、こちらの評価は受けられません。結果主義のように見えて、意外とプロセスを重要視して、結果が出た後はさっぱりしているのです。

 もう一つに勝者への寛容であります。こちらの勝者は半端じゃなく、いろんなものを手に入れます。富、名声、地位、様々なものを一夜にして手に入れるような事もざらにあります。そういうものを見て、こちらはやっぱり勝つとああなれるんだね、という素直な反応で受け入れる。抜きん出た存在への嫉妬がありません。

 なんだよ、あいつなんて俺と変わらないじゃないか。なんとなく日本では、才能の無い人間が成功する事を嫌いますが、こちらにはまずもって評価基準に挑戦があります。才能を持っているかどうかは置いておいて、挑める時に挑まなかった事自体が一番の批判の対象になるわけです。
 単純と言えば単純、浅いと言えば浅い。しかしながら、他人を気にせず、自分の思うがままの人生を生きて、人と競い合い、負けても気にせず明日がある。そういうわかりやすい背景がこの国には染み付いています。
 
 結果に対しての寛容。チャレンジへの寛容。東洋は善悪に対して寛容でありますが、こちらは勝負の世界に見えて、実は勝敗に対して寛容であります。勝負が至る所にあるから、立ち上がりやすいのです。



- @nifty:為末大オフィシャルサイト「侍ハードラー」:a competitive person
2009-12-09 (via d-d-d, yaruo)

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