“相手のエル・ジェネリコが、冨永をグリーンボーイとしてでなく対等な相手として戦っている姿勢が見えたが、それを差し引いても劣勢が目立つ。
攻撃はするものの、どこか単発、というか仕方なく、っぽく見える。
ジェネリコがイラついたように富永を何度も場外へ投げ捨てる。
反撃らしい反撃がほとんど無いまま、ジェネリコの技を食らい続けて試合時間だけが過ぎていく。
あーあ、これじゃ弱いだけと思われて終わりじゃないか・・・
だが、ここでふと気づいた。
あれ? いつしか俺は冨永の一挙手一投足のみを追っていないか?
もしダメな新人なら視点をとっととジェネリコに変えればいいが、冨永から目が離せない。
なぜやられまくる? なぜ反撃しない? なぜ一発だけで終わる?
じれったいことこの上ないが、しかしその続きが気になって仕方ない。
何より、全く緊張していない!
こいつはひょっとして・・・
結果はもちろんジェネリコが勝利したが、正直フィニッシュ以外彼が何をしたか覚えていない。だが富永に関してはやられている姿も時折見せた反撃もたくさん思い出せる。
なんだこれは。どんなデビュー戦だ?
ひょっとして、これは冨永が支配した試合なのか?
奴は・・・ リック・フレアーか????
観客が興奮MAXとなる類の試合ではない。だが、展開に見入った試合であったはずだ。
そしてそんな試合、いっぱし以上のプロ相手のデビュー戦ではありえないのだ。
試合後、冨永に聞いてみた。
「のらりくらりスタイルが一番やりたいのか? フレアーの試合運びを意識してるのか?」
彼はそれに対しては明言しなかったが、「何と言うか、『壊れたテレビ』みたいな試合がしたいんです。全然動かないと思ったらいきなり直った!みたいな」と答えた。
確かに、その通りの試合ではあった。
それを確信しながら試合していたのか?
超満員の後楽園ホールでのデビュー戦、相手は外人、休憩後の第五試合という異例のポジション・・・ この状況でそれができたというのか?”
- GENTARO日記「乙女の愛の夢」:2011初衝撃・冨永真一郎の恐怖
攻撃はするものの、どこか単発、というか仕方なく、っぽく見える。
ジェネリコがイラついたように富永を何度も場外へ投げ捨てる。
反撃らしい反撃がほとんど無いまま、ジェネリコの技を食らい続けて試合時間だけが過ぎていく。
あーあ、これじゃ弱いだけと思われて終わりじゃないか・・・
だが、ここでふと気づいた。
あれ? いつしか俺は冨永の一挙手一投足のみを追っていないか?
もしダメな新人なら視点をとっととジェネリコに変えればいいが、冨永から目が離せない。
なぜやられまくる? なぜ反撃しない? なぜ一発だけで終わる?
じれったいことこの上ないが、しかしその続きが気になって仕方ない。
何より、全く緊張していない!
こいつはひょっとして・・・
結果はもちろんジェネリコが勝利したが、正直フィニッシュ以外彼が何をしたか覚えていない。だが富永に関してはやられている姿も時折見せた反撃もたくさん思い出せる。
なんだこれは。どんなデビュー戦だ?
ひょっとして、これは冨永が支配した試合なのか?
奴は・・・ リック・フレアーか????
観客が興奮MAXとなる類の試合ではない。だが、展開に見入った試合であったはずだ。
そしてそんな試合、いっぱし以上のプロ相手のデビュー戦ではありえないのだ。
試合後、冨永に聞いてみた。
「のらりくらりスタイルが一番やりたいのか? フレアーの試合運びを意識してるのか?」
彼はそれに対しては明言しなかったが、「何と言うか、『壊れたテレビ』みたいな試合がしたいんです。全然動かないと思ったらいきなり直った!みたいな」と答えた。
確かに、その通りの試合ではあった。
それを確信しながら試合していたのか?
超満員の後楽園ホールでのデビュー戦、相手は外人、休憩後の第五試合という異例のポジション・・・ この状況でそれができたというのか?”
- GENTARO日記「乙女の愛の夢」:2011初衝撃・冨永真一郎の恐怖