“性的接触1回当りのHIVの感染率は0.67％程度と知って「思ったより低いなあー」との印象を受け、少し安心したかも知れません。しかし、その相手がHIV以外に性感染症を起こす病原体に感染していて性器に潰瘍があると1回の行為でも感染効率は4倍ほど（おおよそ３％程度まで）高くなるのですから安心など決して出来ません。３％前後の感染率とは、３３回の行為でエイズになる可能性を示しています。”
- 144.スケベエな話、ＨＩＶの感染確率 (via hisaruki)
- 144.スケベエな話、ＨＩＶの感染確率 (via hisaruki)
また脅威を大げさに煽ってる例だなこれも。1回あたり0.67%の4倍(2.68%)で感染するとして、それを33回繰り返した場合、感染する確率は1-(1-2.68%)^33 = 約68% ぢゃよ。それも33人が全員HIV感染者であった場合ぢゃよね。「脅威を大げさに煽った方が馬鹿にはわかりやすい」という啓蒙思想はわからんでもないが、歴史上はそういう啓蒙思想ってほぼ常に敗退してるよ。
情報ソースについて言えば、「CDCレポート74」てのが見当たらんかった。1999年6月の記事で「半年ほど前に出たレポート」と言ってるので、1998年末ぐらいに出たんだろか。Wikipedia 英語版の HIV の項目で引用されてる論文3本([37][38][39])だと、膣内射精を伴う性交1回あたり0.1%と言う数字がある。「低所得諸国」では1回あたり0.38%(信頼区間95%だと0.13～1.1%)という高めの数字が出ていて([36])、いったい何が違うのかは不思議なところ。ちなみにフェラチオ1回あたりでも男性→女性は0.01%, 女性→男性は0.005%の確率で感染するので、まあこの段階からコンドームつけた方がいいだろね。