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"カートの場合、 ロックスターに憧れてバンドを始め、CDが売れいつの間にか自分自身が、 ロックスターになっていた。それは全然居心地の良いものではなく、 耐えられなくなってしまい、ドラッグに走り、最終的に自..."

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カートの場合、
ロックスターに憧れてバンドを始め、CDが売れいつの間にか自分自身が、
ロックスターになっていた。それは全然居心地の良いものではなく、
耐えられなくなってしまい、ドラッグに走り、最終的に自殺という結末を迎えた。

あかりの場合、
傍で見ていた大好きなももクロに途中から加入し、
みんなと一緒に楽しい思い出を作って来てはいたものの、
自分がアイドルとして向いてないんじゃないか?という思いも同時に芽生え始め、
最終的に自らの判断で脱退を決める。


2人とも非常に繊細な心の持ち主なんだなと思う。
もっと図々しく、スターとしてアイドルとして振舞えばいいのに、
求められてるんだから、求められてる通りに演じてればいいのにそれができない。

そして2人の言葉に共通してるのが、その道の達人について。

カートはクイーンのボーカリストであるフレディ・マーキュリーの名を挙げている。
フレディはロック史に残るエンターティナー。カートはフレディに憧れてた1人の青年
ではあったものの、自分はフレディのようにはなれなかったと嘆いている。

 

あかりはあーりんの名を挙げている。
あーりんは小学生の頃から芸能活動をしていて、
「おはスタ」出演の時点(2005年8月 - 2007年9月)で『アイドル・あーりん』として
すでに確固たるキャラクターを確立していた。
その才能は現在のももクロでも遺憾なく発揮されている。

 


ロックスターとはこうでなければいけない。

アイドルとはこうでなければいけない。

2人とも自分の中のロックスター像、アイドル像に自らを縛りつけてしまった。
ファンは彼女らの普通とは違う点に惹かれているのに、
本人はその違和感を受け入れる事ができなかった。
他人からすれば、なんでそんなこと、そのままでいいじゃない!と思うけど、
本人はその気持ちを偽ってまでも続けることは出来なかったんだろう。


ロックスターを放棄し、1人の歌い手として1人の人間として過ごせば良かったのに、
それを選ぶことは出来ずカートは自殺を選んだ。
誰もが望んでなかった結末。

あかりは『アイドル・早見あかり』を自らの手で終わらせてしまうが、
『女優・早見あかり』として生きて行く決断をした。
すでにその活動は始まっているようだし、元々スターダストは女優事務所、
元居た場所にに戻ったとも言えなくもない。
芸能界自体から引退することも考えたらしいが、それを選択せず、
別の道を歩む事を決めた彼女の今後に期待したい。



- なれのはて 「早見あかりとカート・コバーン」

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