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- 世の中には、天性の「イジメ上手」がいる。 - 琥珀色の戯言
2010-07-30
知り合いの劇画原作者に聞いた、ある病院での話。
そこの病院の某科部長は、新しくやってきた研修医のうちのひとりを、いつも「標的」にしていた。
カンファレンスでは、そいつがプレゼンテーションをするときには、これみよがしに厳しい質問をして、「お前はバカだ」と徹底的に責め立てる。
その一方で、他の研修医には、そんなに酷く突っ込みを入れずに「次までにちゃんと勉強しておけよ」と手加減してやる。
すると、どうなっていくかというと、
「ターゲットにされた一人を除く研修医」たちは、みんな、その部長を好きになるのだ。
アイツはいつもイジメられているけど、それはアイツが無能だからだ。ちゃんとすれば、あの人は優しくしてくれる。
そもそも、もし逆らったりして、自分が標的にされたら、大変だし……
そして、彼らは、部長と「仲良く」「和気あいあいと」して、「あそこの科は、いつも仲がいいねえ」なんて、病院の偉い人から一目置かれる。
”- 世の中には、天性の「イジメ上手」がいる。 - 琥珀色の戯言
2010-07-30