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- ホメオパシーと自然なお産の奇妙な関係:松浦晋也「人と技術と情報の界面を探る」 (via saq) (via kml) (via twinleaves) (via otsune) (via gkojax) (via proto-jp) (via do-nothing)
骨盤開口部だけではない。人体には「これは欠陥設計だ!」と叫びたくなるような部分があちこちに存在する。
脊椎は、上下からかかる力をしっかり受け止めるような形にはなっていない。かつて人間の祖先が四足歩行をしていたなごりがそのまま残っている。おかげで私たちは何かというと首や肩、腰が痛くなる。
なぜ、喉に食道と気道が集まっているのだろうか。誤飲性肺炎の危険性を考えれば、設計上は当然分離すべきところである。言葉を発音するために複雑な口腔を通して息を吐く必要があるが、それならば、食道と気道の両方に誤飲を防ぐなんらかの安全機構があるべきだ。しかしそのようなものはない。
人間の視神経は一度眼球に入り、内側から網膜へと拡がっている。このため網膜には穴が空いており、視界には見えない部分――盲点――が存在する。視神経が眼球の外側から網膜に拡がる設計ならば、盲点は存在しない。実際タコやイカなど頭足類の視神経は眼球の外側から配線されている。イカ、タコが実現している設計を、人間の眼球は実現できていない。
鮫は歯が次々に生え替わる。温血動物でも齧歯類の歯はどんどん伸びてくる。ところが人間の歯ときたら、子供の時に1回生え替わるだけだ。おかげで虫歯には悩まされるわ、年老いてからは食べるに不自由するわ、全くいいことがない。
ほとんどの動物は、必須栄養素のビタミンCを体内で合成することができる。ところが人間は進化の過程のどこかで、ビタミンCを体内で合成する能力を失ってしまった。おかげで、ビタミンCの不足で壊血病などという病気に罹るようになってしまった。
神が人間を設計したのならば、私は採点官として落第を宣告するだろう。それぐらい人体には、不合理な部分が多い。
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